ローコードに抵抗感があったが、UIパーツもAPIも開発が不要に。すぐ画面が用意でき、助かっている。

株式会社ファンコミュニケーションズ

ファンコミュニケーションズは、日本最大級の成功報酬型アドネットワーク企業グループです。アフィリエイトサービス「A8.net（エーハチネット）」やスマートフォン（iOS/Android）アプリ専用アフィリエイトサービス「seedApp（シードアップ）」などを運営し、費用対効果に優れた「効果の見える」広告プロモーションを企画・提案しています。プロシューマーハピネスというビジョンを掲げ「お笑いラジオアプリGERA」など新しい事業の創出に取り組んでいます。

事業責任者兼プロダクトマネージャー 山本 祐史氏

自動車整備士として社会人をスタートし、その後独学でプログラミングを学んでIT業界に転職。 受託開発でWeb, Android, iOSアプリの開発経験を積み、ファンコミュニケーションズに広告SDKの開発者として入社、マネージャーを経て開発部門長を担当。 現在は新規事業開発部長として、複数の事業立ち上げをサポートしながら、自身も事業責任者としてポイ活アプリ「ロコネ」の立ち上げを行っている。

バックエンドエンジニア 浦野稜也氏

新卒で株式会社ファンコミュニケーションズに入社。スマホ向けアドネットワークのバックエンド開発を経験。その後新規事業開発部に異動し複数事業のバックエンド開発に携わる。現在は同部署でリードエンジニアとしてポイ活アプリ「ロコネ」のバックエンド開発、インフラ運用を担当している。

御社の事業内容を教えていただけますか？

山本様: 私たちが提供しているのは、歩いて稼げるポイ活アプリです。一定の歩数ごとにポイントを回収できる仕組みになっており、ポイント回収時に動画広告を視聴することでより多くのポイントを獲得できます。

また、アフィリエイト広告や他のアプリをインストールすることでもポイントが付与されます。ユーザーはそのポイントをAmazonギフトカードなどに交換できます。
弊社では主力事業としてアフィリエイト広告事業「A8.net」を展開しており、将来的にはポイ活アプリ上でもアフィリエイト広告を掲載することを想定しています。

普段はどのような業務を担当されているのですか？

山本様: 私は事業責任者兼プロダクトマネージャーとして、デザインなども含めて、開発以外の業務は主に私が担当しています。
エンジニア出身なので、開発業務も担当しています。
浦野様: 私はバックエンドエンジニアとして、主にアプリのAPIと管理画面の開発を行っています。
APIはGraphQLとExpressを使って開発し、GCP上で動作させています。DBにはPlanetScaleを採用しています。

管理画面開発ツール「クエリア」を導入する以前は、どのような課題を持たれていたのでしょうか。

山本様: 管理画面は必要不可欠ですが、サービスの成長に直接的な影響を与えるわけではありません。
一方で、管理画面の開発には多くの工数がかかってしまいます。現在のチームのリソースが潤沢とは言えない中で、管理画面開発にリソースを割くことがネックになっていました。

以前nendという広告サービスに携わっていた際にも、管理画面開発に全体の1/3ほどのリソースを取られていた経験があります。そのため、管理画面開発の負担を軽減するソリューションを探していました。

サービス立ち上げのスピード感を維持しつつ、管理画面開発を効率化できる点でクエリアを採用しました。

どのような経緯でクエリアの導入を決めていただいたのでしょうか？

山本様: 類似サービスの中でも、クエリアのインターフェースがわかりやすく、使いやすそうだと感じたことが決め手になりました。
浦野様: 現在のチームにはフロントエンドエンジニアがほとんどおらず、バックエンドエンジニアが管理画面開発を担当しています。
最近のフロントエンド開発は複雑化しているため、スクラッチで管理画面を作る選択肢はありませんでした。

クエリアで実際にどんな管理画面を作って頂いているんでしょうか？

山本様: 現状では主にユーザーからの問い合わせ対応に使っています。ユーザーIDから詳細情報を確認し、ポイントの取引履歴などを追跡します。
また、ポイントと商品の交換件数の推移をグラフ化したダッシュボードも作成し、サービス運用の意思決定に活用しています。

今後は広告案件の管理などにも使っていきたいと考えています。

クエリアを導入後はどういう効果がありましたか？

浦野様: 以前はVue.jsで管理画面を作成していましたが、1つの機能追加に1週間ほどかかっていました。
クエリアを使うことで、機能によっては半日から1日で実装できるようになり、大幅に工数を短縮できています。
山本様: デザイナー不在の中でも、誰が作成しても一定のクオリティを担保できる点が良いですね。
UI構築に悩む必要がないので、トータルで見ても大きな工数削減効果があると感じています。

エンジニアとしてクエリアの構築体験はいかがでしたか？

浦野様: ドラッグ・アンド・ドロップでコンポーネントを配置できるのは大きなメリットです。

Vue.jsでゴリゴリとパーツを開発していた頃に比べるとはるかに楽になりました。REST APIとGraphQLの両方に対応し、SQLで直接クエリを実行できる点も良かったです。
ほしい機能があるときにAPIを開発せずにSQLだけでデータを取得し、すぐに画面を作成できるのは本当に助かっています。

今後クエリアをどう活用していきたいですか？

山本様: エンジニア以外のメンバーが増えてきたときに、管理画面開発の工数が肥大化することを避けたいと考えています。
サービス運用に必要な機能として、今後もクエリアを活用していきたいですね。

最後にこれからローコードサービスを試したいと考えている方々にメッセージをお願いいたします。

浦野様: 何よりも管理画面開発の工数が大幅に削減できていると実感しています。
当初はローコードツールの採用にエンジニアとして抵抗感もありましたが、実際に使ってみるとコード品質の問題はなく、必要に応じてロジックをバックエンド側に寄せることで解決できました。

開発体験としてもすごく良かったので、ぜひ一度試してみることをおすすめします。